2014年 09月 14日
少し時間が空いてしまったが、また旅に出かけていたものでご容赦を・・。 今回は「古寺探訪」の奈良篇・長谷寺である。なかなか見応えのある寺だ。 「長谷寺(はせでら)」は、奈良県桜井市初瀬にある真言宗豊山派総本山の寺。山号を豊山神楽院と称する。 686年を起源とする。貴族や徳川将軍家の帰依を受けて栄えた。舞台造の本堂(国宝)は17世紀に3代将軍徳川家光公のご寄進により再建された。本尊十一面観音像(重要文化財)は高さ10mを超え、木造の仏像としては日本最大。そのほか、約千点にも及ぶ文化財を所蔵する。 「長谷寺」を名乗る寺院は鎌倉の長谷寺をはじめ日本各地に多く240寺程存在する。他と区別するため「大和国長谷寺」「総本山長谷寺」等と呼称することもある。 初瀬山は牡丹の名所であり、4月下旬~5月上旬は150種類以上、7,000株と言われる牡丹が満開になり、当寺は古くから「花の御寺」と称されている。また『枕草子』『源氏物語』『更級日記』など多くの古典文学にも登場する。中でも『源氏物語』にある玉鬘の巻のエピソード中に登場する二本(ふたもと)の杉は現在も境内に残っている。 SONY α57 / TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 ![]() 「仁王門」 長谷寺の総門で、三間一戸入母屋造本瓦葺の楼門である。両脇には仁王像、楼上に釈迦三尊十六羅漢像を安置する。現在の建物は明治二十七年(1894)の再建。「長谷寺」額字は、後陽成天皇の御宸筆。 ![]() 門を潜るとすぐに長い石段(登廊)となる。 ![]() 「登廊(のぼりろう)」< 重要文化財> 平安時代の長歴三年(1039)に春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に造ったもので、百八間、399段、上中下の三廊に分かれてる。下、中廊は明治二十七年(1894)再建で、風雅な長谷型の灯籠を吊るしている。 下廊 ![]() 下廊から右へ折れて登った中廊の上から下を見る。 ![]() 中廊から今度は左に折れて登る上廊 ![]() 登り切った左手に本堂がある。 ![]() 「本堂」< 国宝> 大和と伊勢を結ぶ初瀬街道を見下ろす初瀬山の中腹に懸造り(舞台造)された南面の大殿堂である。正面(内陣)は桁行(間口)の柱間九間、梁間(奥行)同五間、入母屋造本瓦葺で、また礼堂(外陣)は正堂よりやや低く、桁行九間、梁間四間、正面入母屋造本瓦葺。 現在の本堂は慶安三年(1650)三代将軍徳川家光公の寄進によって再建されたもので、平成16年には国宝に指定されています。 ![]() ![]() 「礼堂(らいどう)」外陣(げじん)< 国宝> 礼堂の南は外舞台で、そのうち五間に三間をさらに前方へ突き出し、高い擬宝珠高欄をめぐらしています。 ![]() ![]() 「本堂」西口から。右手が「礼堂」と称される部分。 ![]() 外舞台から「本堂」を見る。 ![]() 外舞台からは広い境内が見渡せる。 ![]() 鐘楼も二階位置にある。 ![]() 山の中腹に建てられた寺ということもあって、塔頭回りも石段が巡っている。 ![]() ※各画像はクリックで拡大、再クリックで元に戻ります。 ![]()
by iga1008
| 2014-09-14 21:03
| 寺社
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